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屋根の種類

2022.09.03 (Sat) 更新

屋根の種類をまとめました。

屋根用化粧スレート(人工スレート)

スレートとは4~6mm程度の薄い板状の屋根仕上げ材です。

天然スレート(天然の板状石・粘板岩等)と人工スレート(セメントや繊維素材などを材料とする工場生産品)があります。

人工スレートは屋根用化粧スレート、スレート瓦といわれることもあります。

陶器質の微粒子を圧入して色を付けているので、色あせや色落ちが少なく、耐候性に優れています。

かつては屋根用化粧スレートにアスベスト(石綿)が原料に含まれていましたが、2004年・2006年と段階的に使用禁止となり、現在は使用されておらず、天然パルプなどが使われています。

2006年以前に建てられた住まいでは、念のためにメーカー、国土交通省、日本石綿協会等のホームページで確認、もしくは専門家に相談しておくと良いです。

注意点

薄い瓦なので硬い靴で歩くと破損する事があります。

もし上る際には十分注意してください。

 

アスファルトシングル

ガラス繊維の基板にアスファルトを含浸・コーティングし、表面に天然の石粒を吹付け処理したシート状の素材です。

防水性に優れ、軽量で加工しやすく、柔らかく割れにくいので曲面に強いことが特徴です。

注意点

表面に着色した砂をコーティングしている材料なので、施工中あるいは施工後に多少の砂粒が落ちる事があります。

これは工場で屋根材を制作したときに、規定量よりも多く付着していた粒が自然落下するもので、製品によく起こる通常の現象です。

通常は施工後1年で落ちることはなくなり、製品の機能面で何も問題はありません。

落ちてくるのは微量で砂粒なので、落下による危険などもありません。

 

ガルバリウム鋼板

金属板葺きに多く使われているガルバリウム鋼板は、アルミと亜鉛で鉄をメッキ加工した鋼板です。

かつて使われることが多かった金属素材のトタン屋根(亜鉛メッキ合板)に比べて耐久性に優れています。

金属屋根としては、他に銅、ステンレス、チタンなども使われることがあります。

ガルバリウム鋼板には、横葺きと縦葺きがあります。

縦葺きは瓦棒葺きなどで、長尺鉄板を用いて継ぎ目が出来ないように葺くことができるため、比較的勾配が緩い屋根から急な屋根まで幅広く施工可能です。横葺きは、一文字葺き(正方形の平板を横長に、水平方向が一直線に連なるように葺く方法。)などが一般的で3寸(約17度)以上の屋根勾配がある場合に用いられる方法です。

注意点

表面の木津がさびの原因になるため、アンテナの新設など、屋根工事専門以外の方が屋根に上がる際委は屋根を傷つけないように注意する必要があります。

 

粘土瓦は日本の伝統的屋根葺き材料で、耐候性、耐火性、遮音性などに優れています。

形状により和形と洋形が、また焼成方法によりいぶし瓦とゆう薬瓦などがあります。かつては「瓦は衝撃によりずれる事がある」と言われましたが、近年では「引き掛け桟方式」と言われる二重に固定する方法が一般的になり、しっかりと固定され、衝撃によるずれなどはほぼ見られなくなっています。

注意点

アンテナの新設など、屋根工事専門以外の方が屋根に上がる際は、衝撃により瓦を破損させたりずらしたりすることのないように注意が必要です。